人をその気にさせるメカニズム(心理術)

スポンサーリンク


会社の部下にしろ、わが子にしろ、「人を成長」させたり、変えることは簡単なことではありません。

「頑張れよ」と励ましても、「ダメじゃないか」と叱っても、なかなか成果がでないことも多いと思います。
そんなときには試してほしい心理テクニックがあるので、紹介いたします。

スポンサーリンク

ラべリング効果

これは、相手に望むイメージの「ラベル」を貼ることで、次第にかえていくという操作術です。
例えば、部下が報告書を上げてきたときに、「君は報告書をまとめるのが上手いな」とほめるのです。

実際には普通の出来だったとしてもOKです。
相手はほめられて嬉しいはずです。

「自分はまとめるのが上手いと思われているようだ」と自覚すると、以降は貼られたラベル通りに行動しようと、上手く報告書を書くことだけに意識します。

これらは、人間が人に認められたいという「承認欲求」が自然に働くからです。

「まとめるのが上手い」というラベルを先に貼ってしまうことで、「認められた」という承認欲求を満たして、やる気につなげ、いつの間にか成長させることができるものです。

ピグマリオン効果

上記のラべリング効果に似たテクニックとして、「ピグマリオン効果」も覚えておきましょう。

これは、「ローゼンタール効果」とも呼ばれており、周囲からの期待により、人の知能や学習意欲が高まるということです。

ローゼンタールが行った実験で、小学校の教師が、ある児童に対して「君は学力が伸びる可能性が高い」という期待を込めて教えたところ、学力を伸ばす効果が上がったことを実証しました。

この実験そのものには異論を唱える人もいたのですが、教えられる側は期待されたほうがより、頑張れるのは自然なことだと考えられます。

人は否定されれば意欲を失うが、期待をかけられると頑張れる!
「君はまだ結果を出していないが、チームには君の力が必要なんだ。

必ず結果を出してくれると信じている」とか、「君は本当にいつも仕事が丁寧だね。スピードが遅いことを気にしているようだけど、必ず速くなると私は思っているよ」などと、ダメな部下でもこのように期待を込めてフォローを続ければ、彼らが前向きに仕事に励んで、言葉通りに成長してくれる可能性は大いにあるでしょう。

子どもも同じで、成績が悪い子に「お前は本当にダメだな」などと言ってしまうと、勉強する意欲がなくなり、成績も上がる見込みもなくなりますが、「英語はダメでも、国語はいい成績じゃないか。お前は必ず伸びる」と期待を込めることで、成長アップの導く可能性が広がるのです。

続いてはこちら⇒「「心理術」と「心理テスト」のまとめ