認知症の可能性が上がる、原因になる病気5選

認知症は高齢になればなるほど、特別な人に起こる特別な出来事ではなく、歳をとれば誰にでも起こりうる、身近な病気です。

認知症には、発症を引き起こす病気によってさまざまな種類があります。
それでは、主な認知症の原因5選を紹介していきます。

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アルツハイマー病

アルツハイマー病は進行性の病気です。

認知症の原因として最も患者数の多い病気です。

現れる症状としては、もの忘れがひどくなる記憶障害や時間や場所が分からなくなる見当識障害、電気製品が上手く使えないなどの実行機能障害、物盗られ妄想などがよく挙げられます。

残念ではありますが、現在の医学では完全に治療することが出来ないのが特徴です。
アルツハイマー病の原因はまだ完全に解明されていませんが、現在のところは、脳内に「アミロイドβ」や「タウ」などの異常なタンパク質が蓄積し、それが脳の神経細胞の働きを低下させるという見方が最も有力です。

大脳の側頭葉、「海馬」が萎縮していきます。また、画像診断で「老人斑」と呼ばれる変化が見られるのも特徴です。

症状はもの忘れから始まり、次第に進行します。初期には体はよく動きますが、いずれ大脳の機能が弱くなって寝たきりになってしまいます。
ただし、治療や薬によって進行をゆるやかに遅くすることが可能です。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の原因となる「レビー小体病」は、記憶障害を中心とする認知症の症状に加え、「パーキンソン症状」や「幻視症状」が現れるという特徴があります。

「シヌクレイン」と呼ばれるタンパク質から成るレビー小体が大脳皮質の広範囲にわたって広がり、それによって脳の神経細胞の働きが低下していくのが、レビー小体病のメカニズムです。

レビー小体が現れる理由については、明確なことは分かっていませんが、脳の側頭葉、後頭葉の萎縮や活動の低下による「生々しい幻視」が最も目立つ特徴です。

手の震えや小刻み歩行、手足のこわばり、表情がなくなるなど、パーキンソン病のような症状のほか、便秘や失禁、立ちくらみなどの自律神経症状をともなうことがあります。

血管性認知症

血管性認知症は、脳内の血管に障害が起きること(脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の機能が低下)で神経細胞が壊れて発症する病気です。

もの忘れなどの症状のほか、手足の震えや麻痺など運動障害が特徴で、症状が出たり消えたりするまだら症状も多くみられます。

現在はアルツハイマー病の方に次いで多い病気となっています。
また、海馬や視床といった脳内の記憶に関する部位に血管障害が起こる場合でも、血管性認知症へとつながる可能性があることも判明しています。

前頭側頭型認知症

高度な判断を行う前頭葉や側頭葉を中心とした脳の萎縮が特徴です。
これらが萎縮すると、社会性が欠如して万引きなどの軽犯罪を繰り返したり、さらに自分の行動に抑制が効かなくなって、他人に対してすぐに暴力をふるうなどの行為をするようになります。

同じ行為を繰り返す場合がある一方で、非活動的になり、物ごとに対して無関心になることもあります。

前頭側頭型認知症もまだ未解明の部分が多い認知症で、分かっているのは脳内の「前頭葉」と「側頭葉」の萎縮が見られることが、他の認知症では現れにくい特徴的な症状がみられるということです。

脳の前頭葉は人格や言語などの「社会性」をつかさどり、側頭葉は記憶や言語などを司る部位です。

現状の医学では、脳内にある「タウ」と「TDP-43」というタンパク質が何らかの形で関与していると考えられています。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン製剤の服用で、劇的に改善します。

甲状腺機能低下症の原因として最も多いのが、慢性甲状腺炎によるものです。

全身の倦怠感、気力の低下、体のむくみなどに加え、もの忘れなどの認知症の症状が見られます。
その他、沿岸地域などではヨードの豊富な昆布などの海藻類のとり過ぎによるものもしばしば見られます。

なお、医原性のものとして甲状腺機能亢進症の治療に用いられる抗甲状腺剤の過剰投与や放射性ヨード治療後、甲状腺切除術後、慢性肝炎に対するインターフェロン治療後のものなどがあげられます。

これで認知症の原因はつかめたと思いますので、続けて「生活スタイルを改善!それだけで認知症の多くを予防できる!」も御覧になってください。