地球温暖化の影響で、年々気温が上昇し続けています。
近年では、家の中にいたとしても、しっかりと対策をしなければ熱中症や脱水症状などになるリスクが高まる事実は否めません。
室内でも、これだけ油断ができないので、屋外ではもっと危険性は上がります。
その中でも考えていかなければならないのが“車内”です。
真夏での車内温度はどれくらいにまで上昇するかご存知ですか?
車種や車体の色にも異なりますが、“70℃”を超える温度になる事も多々あるのです。
それだけ温度が上昇すれば、何かしらの問題が生じてしまうので、今回は「気を付けて!真夏の車内に置いておくのは危険な5つの物と対策」を紹介していきたいと思います。
車内に置いては危険な物
真夏の炎天下で、車から降りれば、すぐさま暑さから逃れるためにその場から離れたくなり、ついつい車に置き忘れてしまう物もあります。
ですが、その“うっかり”が取り返しのつかない可能性を秘めている事も多々あるので、注意するように心掛けましょう。
スマホやパソコン(タブレット等)
今や、持っていない人を探すのが難しいくらい、老若男女に親しまれているスマートフォン。
仕事で利用するためにパソコンやタブレットなどをいつも常備している人もたくさん見受けられますが、これらの電子機器を使用する際に推奨されている温度をご存知ですか?
機種にも違いはありますが、だいたい10℃~35℃前後を目安とされているのです。
要因としてみれば、内臓される『リチウム電池』が温度の上昇と共に、発熱はもちろんの事、膨張、発火などの恐れにつながる事があります。
また、プラスチックの部分や液晶パネル、内部の電子系統などの破損で本体が故障するケースもあるのです。
ガス式ライター
加熱式煙草を吸う人は、車内にライターを常備しておく事も少なくはありませんが、夏場はその行為は特に危険になります。
ガス式ライターは、車内温度の上昇と共に、ライターそのものも高温になり、“破裂”や“発火”の恐れがあるからです。
炎天下のダッシュボードに2時間前後置いたライターに亀裂が入り、発火した事例もあるので、ライターを常備している人は注意を怠らないように努めてください。
スプレー缶
夏に『冷却スプレー』や『虫よけスプレー』などを利用する人も少なくありませんが、これらのスプレー缶の中には“LPガス”が使われている事が多く、車内が高温になると、スプレー缶の温度が上昇して爆発する恐れがあります。
スプレー缶の中にある残量にもよりますが、車内でスプレー缶が爆発してしまうと、固い窓ガラスなどを割るほどの威力があるので、これを機に車内を確認しておきましょう。
多くのスプレー缶の形は、円柱に作られている事もあり、気付かないうちに目の届かない場所にあるかもしれません。
炭酸飲料の缶・ペットボトル(未開封)
熱中症や脱水症状などを避けるために、車の中に飲み物を常備している人もいるかもしれませんが、未開封の飲料の缶やペットボトルは爆発する可能性もあるのです。
「飲み物が爆発するの?」
なんて思う人もいるかもしれませんが、車内が高温になる事により、中の空気が膨張してしまい破裂してしまうのです。
特に炭酸飲料は、炭酸ガスによる内圧の上昇も加わり、爆発を促進させてしまいます。
車内で砂糖が入った飲み物が爆発なんて事になれば・・・。
考えるだけで恐ろしいですね。
※眼鏡&ペットボトル等
いきなりですが、『収斂発火』という言葉をご存知ですか?
収斂発火(しゅうれんはっか)とは、簡単に説明をすると、透明な物がレンズの役割をして、太陽の光が一点に集中する事によって起こる火災になります。
小学生の頃、理科の授業で虫眼鏡を用いて、黒い紙などから煙が出る実験をした事がある人もいるかもしれませんが、まさにそれが収斂現象を利用したものなのです。
収斂現象による火災は意外と少なくはないので、光を妨げるような工夫も大切になります。
まとめ
真夏の炎天下での車内は、サウナのように暑く、クーラーをかけずにはいられません。
ですが、一昔前よりは少なくなってきましたが、まだまだ子供を車内に置き去りにして買い物やパチンコなどに出掛けてしまう人もいます。
万が一に、上記の5つの物を置き忘れても、車が壊れたりするだけで直す事は可能です。
しかし、大切な子供は最悪の場合、命を落としてしまうケースもあるので、絶対に置き去りにはしないでください。
他にも、以下の内容も参考にしてください。
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